活動報告

「ゆたいき」というローカルコミュニティメディアが目指す3つの目標と、参考にさせていただいた考え方

このページでは、なぜ「ゆたいき」というサイトがうまれ、何を目指してメディアを運営するのか、そのビジョンについて語ります。

<ビジョン・その1>「ゆたかにいきる」ために、多くの人にいろんな人生、いろんな生き方、いろんな地域があることを知ってもらうこと

「ゆた」かに「いき」るを考えるメディア。それが「ゆたいき」のコンセプトです。

豊かさの定義は人によって異なるかもしれません。

100人いれば100通りの「豊かさ」があって然るべきだと思います。

 

ですが「生き方の選択肢」「暮らす場所の選択肢」「はたらき方の選択肢」がもっともっと広いということを知ることができれば、

昨日よりももっと、ゆたかに生きられる可能性が広がるのではないでしょうか。

「ゆたいき」では、そんな思いから色々な人の生き方、考え方、働き方、遊び方など、

幅広いテーマで「いろんな選択肢」が人生にはあるのだということをお伝えできるように発信していきます。

<ビジョン・その2>ゆたかな暮らし、文化、自然、歴史を残すこと

筆者が活動している限界集落では、昔から「地域だより」が発行されていました。

その集落の活動、文化、自然、歴史、人々の暮らしが詳しく記録されていたのです。

おそらくこれは、日本全国、他の地域でも行われていたことでしょう。

 

しかしながら、集落の高齢化や人口の減少に伴って、

この「地域だより」は発行がされなくなってしまいました。

そんな地域に、残したい暮らし、文化、自然、歴史がたくさんあります。

いつまでも残ってほしいものを残していくために、記録し、発信していきます。

<ビジョンその3>産業がない地域でも「コミュニティメディア」を発展させることでお金の流れと雇用を生み出し、地域が持続可能なものになること

昔ながらの「地域だより」の仕組みを応用

当メディア「ゆたいき」は新しい発想でも、新しい取り組みでもありません。

「集落通信」「地域だより」が昔からとっていた手法を単純にWEBで行うもの、です。

昔ながらの「地域だより」はどのように運営されていたのか、その考え方を紹介します。

地域だより
  • 地域のイベントや暮らしについてあらゆる情報を配信
  • 地域に暮らす人たちの手で運営
  • 地域の人たち自らが執筆、寄稿、編集
  • 印刷代などのコストは寄付や広告で賄う

こういった「集落通信」の存在を教えていただき「これは産業がない地域にでも、お金の流れを生み出せるのではないか」と思ったのです。それはなぜか。

見る人が多ければそこに広告価値が生まれる

昔の「地域だより」も、収入源は「寄付や広告料」だったのです。

現代のあらゆるメディアも広告で成り立っています。

地域のノウハウ、人々のゆたかな暮らしぶり、ゆたかにいきるためのノウハウがサイトに蓄積されていけば、自然とこの「ゆたいき」が持つ広告価値は高まっていくのです。

「オール地域」で地域外からのお金の流れをつくる

あたりまえですが、消えかけの集落には「産業」がありません。

地域の外からお金を稼いでくる手段が少なく、働く世代は生きるために「仕事がある場所」に移動せざるを得ない状況です。

ですが、いつまでも残したいと思う暮らし、文化、自然、歴史に関する「情報」「ノウハウ」はあります。それを「オール地域」でメディアという形に変換し、地域外からお金を稼ぐことで地域に「雇用の場」が生み出せるのではないかと思っています。

幸い、今はインターネットというツールがあります。紙に印刷しなくても、スマートフォン1つあればこのサイトの情報にたどり着くことができます。

このメディアにノウハウが蓄積されていけば、新聞でいう「発行部数」が、テレビでいう「視聴者数」が増えていくのです。すなわち、人がよく見るメディアになるということです。そうなれば、そこに「広告を出したい」というニーズも生まれてくるのではないでしょうか。

現に、インターネットで発信されているYouTuberの両学長が当サイト立ち上げにかかる資金と当面の運営費として(10万円)をスポンサーとして拠出してくださいました。

こちらは、白木半島地区コミュニティ協議会の独自財源として、メディア運営などに活用させていただく予定です。

地域の人にお金が落ちる仕組みにしていく

広告料を「オール地域」で確保することができれば、「原稿料」という形で寄稿者やサイトの運営に関わってくれる方に報酬をお支払いすることが可能になります。

報酬をお支払いすることによるメリットは3つ。

  1. 「ゆたいき」にノウハウを提供するインセンティブになり、メディアがさらにパワーアップする
  2. 都会からメディア運営地域へ移住してくる人の「収入の下支え」になる可能性がある
  3. ゆくゆくは「雇用」が生み出せる可能性がある

 

今はまだ夢物語かもしれませんが、チャレンジしなければ成功はあり得ません。

答えあわせは、3年後に。まずは次の目標を目指して頑張ります。

当サイト運営者について

山口県周防大島町にある、限界集落活性化のためにできた組織「白木半島地区コミュニティ協議会」が実施しています。詳しくは「About us」をご参照ください。

補助金に頼らない地域づくりを進めるために、補助金ではない協議会の収入源確保、さらには地域へお金が落ちる仕組みづくりのため、尽力していく所存です。

まずは「1文字あたり1円」を寄稿者にお支払いできるように、メディアとしての力をつけていこうと考えております。

「仕入れは安く」がビジネスの大原則ですが、地域にお金の流れを取り戻すには「仕入れをあえて高くしていく」仕組みをつくり、地域全体で戦って行かなければなりません。

「情報には価値がある」これを地域の方々にご理解いただけるように、運営として精一杯頑張って参ります。

「ゆたいき」の最終目標

  • 「ローカルコミュニティメディア」として雇用の場になること
  • その仕組みが持続可能なものとして「平成の次の時代」に生まれた世代に引き継がれること

「持続可能な地域」を目指して、これからも高齢化率世界トップクラスの地域から情報を発信していきます。ご期待ください…!