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熱中症の2倍以上の死亡者数!?気温15度でも起きる可能性がある凍死を防ぐための知っておきたいこととその対策

厳しい寒さの中、気をつけておくべきことがあります。

それは「凍死」。実は熱中症死亡者数の2倍以上の方が毎年亡くなっているのです。

凍死者は東北に多い。温暖な地域でも凍死する人はいる

県ごとの統計を確認すると凍死者数が多いのはやはり寒い地域ですが、比較的温暖な中国・四国・九州でも一定数凍死者数は確認されています。

凍死者数 [ 2016年第一位 島根県 ]https://todo-ran.com/t/kiji/21204

凍死者数 [ 2016年第一位 島根県 ]

気温10度でも凍死することはある

温暖な地域に住んでいる方も油断はできません。

死亡時刻を推定できる症例では、早朝5時台に発生が多く、午前3〜9時までの時間帯が全体の半数以上を占めていました。

死亡時刻前後の気温を調べると、ほとんどが11℃以下で、屋外では0〜5℃が多く、酩酊状態の場合は15〜19℃でも発生しています。

一方、屋内での凍死は全体の25%ですが、死亡時の外気温は0〜11℃の範囲で幅広く分布していました。

屋内で凍死するケースは高齢者に多く、いわゆる「老人性低体温症」が原因と思われます。高齢者は暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなります。

通常は寒くなると皮膚の血流量が減少して体内の熱を逃がさないようにしますが、寒さを感じないと血流量が減らず、体が放熱を続けて体温が下がり、命を落とすのです。

 

毎年1,000人以上が凍死している。低体温症は「屋内」で7割発生している

衝撃のデータですね…。

凍死の前兆となる低体温症の70%以上が「屋内」で起きているため、屋内でも油断は禁物です。

特に高齢者は凍死に注意が必要。低体温症に伴って心室細動(不整脈の一種)が起こることがあるためだとか。

また低体温症は本人が自覚しにくいため、留意が必要です。

凍死を防ぐためにやっておきたいこと

要点だけチェック!
  1. 凍死は屋内でも起きることを知っておく
  2. 低体温症は自覚しにくい傾向にあることを知っておく
  3. 部屋の温度は19度以上に
  4. 深部体温を低下しにくくするために定期的な運動を心がける

詳しくは 高齢者の「低体温症」は屋内でも凍死を招く!部屋は必ず19℃以上に保つことが大切 をご覧くださいませ。

燃料代がかかるからといってストーブをつけないのは危険ですね。多少電気代はかかりますが、火事の心配がないタイマー付きのオイルヒーターなどもオススメです。

暖房器具をうまく活用しながら生活していきましょう。