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地域の人がほとんど見ないから意味がない?ゆたいきが「高齢化率70%」の地域なのにインターネット上に情報を残しておく意味を解説します

「地域に住んでいる70%が65歳以上」の山口県周防大島町白木半島地区から発信している当メディア。インターネットで情報発信をしても、そもそも見る人がいないのではないか?

そんな疑問が湧くのも当然のことかと思います。

こちらの記事では「それでもインターネットに情報を残すことの意味」について解説します。

地域に住んでいるお年寄りの子供や孫に今の状況を伝えることができる

自分の両親や祖父母がいる場所が、今どんな様子か皆さんは気になりませんか?

場合によってはゆくゆく自分が相続で受け取るかもしれない土地や家、どうなっているか気になりませんか?

そんな潜在的な要望にお答えできるように、地道に今起きていることや、大切だと思うことを記録していきます。

「今住んでいる人」の暮らしを大切にするには「今住んでいる人の家族」に正しく現状を伝える必要もあると考えています。

情報が伝わることで「今地域に住んでいるご高齢の方」と「その家族」の会話のきっかけになることができたら、という思いで毎日更新を続けています。

直接的にではなく「間接的に今地域にいる人たちの為になる」ことだとご理解いただけると嬉しいです。

白木半島地区「出身」の人たちに故郷の情報を伝えることができる

現在住んでいる人は少なくても、故郷を想う人は数多くいらっしゃいます。なぜなら周防大島の人口は現状1.7万人程度ですが、かつてはその4倍程度の人口を有していたからです。

すなわちそれは何を意味するのかというと「周防大島出身の人」はたくさんいらっしゃるということです。事実、たとえば >>沖家室、周防大島の応援団 かむろ鯛 盆に沈む島 沖家室島|かむろ会のような団体も大都市圏で活動していらっしゃいます。

地域の財源が限られる中、インターネットを活用すれば印刷コストがかからず、費用をほぼかけずに情報をお伝えすることができるのです。

短期的な目線ではなく、10年後〜30年後も見据えていく必要がある。また、そもそも「お年寄りはネットを使わない」「スマホを持たない」は誤解

「高齢者はインターネットを見ない」のは昔のことに。利用率は飛躍的に上昇している

時代は移り変わっています。

データで確認してみましょう。総務省の情報通信白書によれば、

「インターネット利用率」は以下の図の通り10年間で大きく上昇しています。

緑色のグラフが2008年、黄色のグラフが2017年のデータです。

60~69歳はこの10年で51.5%(2人に1人)→73.9%(3人に2人以上)

70~79歳はこの10年で27.7%(3人に1人未満)→46.7%(2人に1人程度)

着実に利用されるようになってきているのです。

「高齢者はスマホやタブレットを使わない」のは昔のことに。利用率は飛躍的に上昇している

こちらもデータで確認していましょう。10年で時代は大きく変わります。

NTTドコモの社会科学系の研究所「モバイル社会研究所」のデータで読み解くスマホ・ケータイ利用トレンド2018-2019によれば、65歳以上のスマートフォン保有率は今や50%以上。2人に1人がスマホを利用するようになっています。

70歳以上でも3人に1人はスマホを所有しているというデータもあります。さらにこれから年々スマートフォンの普及率は上昇していくでしょう。

これから先10年で何が起きるのか?30年後に何が起きるのか?

インターネットの利用率は10年後どうなるのか?

スマートフォンの利用率は10年後どうなるのか?

図をご覧いただきながら10年後〜30年後を想像してみてください。何が起きるでしょうか。

  1. それぞれの世代での利用率はさらに上昇していく
  2. 利用率がそもそも高い世代が多くなってくる

着実にインターネットは利用されるようになっていくのです。持続可能な地域にしていく為には「今、この瞬間」だけを考えていては足りません。

データに基づいて長期的な視点も求められると思っています。だからこそ、今からインターネットを使った情報の記録や発信が必要になるのです。

今はインターネットを使いこなくても、使える人はこれからも増えていく。

当メディアの活動地域でもスマホ・パソコン勉強会のニーズは強いという状況にあります。

お年寄りはスマホを持っておらず、インターネットを利用していないと思われるのは「やってみたいけど教えてくれる人がいない」だけかもしれません。

きちんと学べる場を作れば多くの人がチャレンジしたいと思っているのです。

筆者は30代手前ですが「10年以上スマートフォンやインターネットを使い続けてきたからこそ今それなりに使えている」に過ぎません。何が言いたいかというと「訓練すれば誰でもできる」のです。

インターネットやスマートフォンは包丁と一緒です。使わなければ覚えられませんし、教えてくれる人がいなければなかなかうまく活用できません。使い方によっては怖いけど、正しく使えば便利なもの。

そんな思いでスマホやパソコンの相談会も企画しています。

まとめ

「地域に住んでいる70%が65歳以上」でもインターネットを利用していくことの意味

この記事のまとめ
  • 地域に住んでいる人の子供や孫に情報を届けられる
  • そうすることで間接的に地域に住んでいる人にメリットがある
  • 「地域出身」で故郷を想ってくださる方に情報を届けられる
  • 高齢者はスマホを使わず、インターネットも見ない時代ではない
  • 長期的な目線で活動していく必要がある

 

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