2018年の10月から山口県周防大島町で集落支援員としての業務をスタートした当サイト事務局の榮(さかえ)です。
おかげさまで、この記事を執筆している2021年10月をもって「地方移住してから3年」が経過しました。
2018年〜19年の2年間はガッツリ週5日地方公務員として活動していましたが、
2020年はより民間的な「仕事をつくる」ということにチャレンジし、週4日は集落支援員として、残り3日は自分の事業も同時に育てる…という一年でした。
地方移住しようにもなかなか「仕事」面でネックになる白木半島地区への移住。
で、あればもはや仕事すら自分で用意してしまおうと思っております。
コロナ禍であまり地域に移住希望者を受け入れることができない1年でしたが、改めて多くの方に支えていただきつつ、今度は自分が恩返ししていく番だなぁ…と思っております。
至らないところも多いですが、改めてこれからもよろしくお願いいたします。
このページの目次
ざっくり解説!集落支援員のお仕事とは?
- 町役場からの委託で週4日勤務。パートタイムの会計制度任用職員として活動している(法的には地方公務員であるため形式上兼業申請を行い、夜間休日にもさまざまな活動を行なっている)。
- 1年契約ではあるが、地域おこし協力隊と異なり実質的に任期が無いことから、長い目線で活動を行うことができる。
- 6集落で人口360名高齢化率70%の白木半島地区の活性化に資する取組を行なっているものの、はたから見ると「具体的に何をしているの?」が見えにくいのは事実。
- 白木半島地区は「夢プラン」という地域活性化計画が策定されており、同プランに基づいて「3つの柱」((1)新しい人の流れを作り、(2)移住定住の促進を行いつつ、(3)安心安全で心豊かな島暮らし)を実現し、この地域が「次の世代に」自信をもって渡せる場所にすること(いわゆる「持続可能な地域」)が主要なミッション。
- 「3つの柱」それぞれの活動は詳しく以下に記載している。そのほかに、白木半島地区コミュニティ協会の❶総会、❷夢プランの策定委員会、❸四半期に1度の役員会の調整および議事等の作成をしている
- 実際は集落の祭りや行事、草刈りなどが頻繁に入るため週6〜7勤務のこともあるが「働くこと=生きること」になっているようなところもあり、現状が非常に心地よい。
- 週7日のうち勤務外の3日や夜間、溜まった代休は、「ひじき漁」や、「モバイルハウス製作」、「古民家DIY」その他個人事業主としての活動などに充てている。
2020年-2021年の活動を「夢プラン」3本柱に沿って解説!
夢プランとは?
あたらしい人の流れを作る(関係人口の拡大)
新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年。あたらしい人の流れを作ることは実質的に不可能な状況ではありました。
が、2021年の夏頃からは人数を絞り感染対策に特に留意しながら少しずつ人の受け入れを行なっております。
お試しオフィス「コワーキングKAMURO」運営管理
コワーキングスペースを全国展開している「いいオフィス」さんとの提携も行なっている当オフィス。
基本的に島外からの利用はお断りしている状況ですが、コロナ収束後の予約については情報発信を行いつつ受け付けており、複数の会社や事業主とオンラインで関係性を構築中です。
周防大島文化交流センター(宮本常一記念館)と動画で地域資源を見える化
2020年8月から1年間でおよそ130本以上の動画を出し、周防大島の文化歴史を発信。チャンネル登録者数は1,300名を突破しました。
およそ3日に1本動画を世に出したことになりますが、本当に奥が深い島で学べば学ぶだけ地域に興味が湧いてくる、本当に素敵な場所に移住できて幸せだなと思った次第です。
周防大島の公式チャンネルの登録者数に1年間で肩を並べるほどの発信力がついてきた宮本常一チャンネルですが、学芸員の高木さんがご退職されてしまったため1年で新規更新は終了となりました。
一緒に運営して下さる方、募集中です!
移住者の希望を叶える(移住定住の促進)
お試し暮らし住宅「島暮ら荘別館」の管理運営
移住希望者はもちろん、地域出身で空き家の貸し出しを検討している方への貸し出しも行っております。
移住希望者の受け入れ
新型コロナウイルスの動向を見つつ、2021年から少しずつ受け入れを行なっております。
安心安全な島暮らしの実現
地域サロンへの参加とスマホやパソコンの相談
沖から戻ったら近隣集落のお姉さま方が週1で集まるゆる体操の会が久しぶりに開催されるとのことで一緒にゆるゆる。できることを提案する前にまずはこういう「集まりになんかいつも顔を出す若いやつ」と認識してもらうことが何よりも大事。お願いことは聞き出すものではなく、言ってくれるのを待つもの pic.twitter.com/dgCA2RBHpB
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) June 24, 2021
公民館でゆる体操に参加したらスマホの操作を聞いていただけたので次からゆる体操のあとにスマホ講習をすることになったぜい!
大切にしているのが「企画は求めがあってから立てる」こと。求められてもいないことを張り切ってやってもただの押し付けになるので「まずは集まりに参加する」が大事。 pic.twitter.com/HCMH63cykU
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) August 5, 2021
民生委員や福祉委員の方と意見交換
集落の見守り対策などについて民生委員や社会福祉協議会の方と打ち合わせ。今日は介護支援専門員との情報交換会。オンラインだけでは入ってこない情報っていっぱいあるのでこういう場に顔を出して色々教えていただいています。意見出す前に顔を出す、正論いう前に状況を理解する。何より大切にしてます pic.twitter.com/7FO20R7TMc
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) July 20, 2021
1万人以上の人口がいる地域では高齢化率全国No.1の島。
課題と解決策を探るために「自治会長」「民生委員」の皆さんが集まる会合が開催されているので参加なう。現場の現場で奮闘していらっしゃるのが民生委員の方々なのでいろいろわしも教えて頂いてきますっ\\\٩( 'ω' )و //// pic.twitter.com/XLYvWfEY0U
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) February 13, 2020
集落点検や集落の草刈り
草を刈り続けること約3年…
持ち手が劣化で折れたw
_人人人人人人人_
> 草刈りすぎ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ pic.twitter.com/932OY5qXaB— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) June 6, 2021
朝日と共に出港し、日が昇ったら草刈りからの終わった後の交流会。会議の案内を紙で持参しつつ雑談して、途中でやってくるチャットに返信したり地域外の人への郵便を合間に出しながら、いくつかの集落を回る。近々移住希望者が滞在予定の #島暮ら荘別館 の掃除と点検をして今昼食。3日分くらい働いた! pic.twitter.com/HyDxMq2grn
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) July 21, 2021
ハイパー草刈り!ほんとこういう場って普段会えない人とか話せない人と会話したり交流できるし、何より集落の環境整備する人自体がめちゃ減ってるからホント参加するの大事。 pic.twitter.com/QOPwjvUY9r
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) July 19, 2021
集落の有志でお堂の周りの草刈り&片付け!集落にある寺社仏閣の管理もそこに住む人たちで行います。こういう場でちょっとずつ人と触れ合って打ち解けていくのです。 pic.twitter.com/6yq3a87oeZ
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) July 10, 2021
池のまわりをみんなで草刈り! pic.twitter.com/iQc9BD61jO
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) June 20, 2021
きょうは集落総出で草刈り…!80-90代のお姉さまがたがとにかくたくましい。生き様が豊かで「こう生きたいなぁ」と思える人生の先輩が身近にいてくれるって心強い。 pic.twitter.com/oNMhGmbrcD
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) March 22, 2021
コロナ渦下での地域活性化オンライン取組事例
オンライン村「田舎チャレンジャーラボ」
【マンガでわかる #田舎チャレンジャーラボ 】
🌾こんな人にオススメ👩🌾
・地方移住したい人
・一緒に頑張る人が欲しい人
・既に田舎で頑張っている人1人1人とのやりとりを大事にしているので1ヶ月5人程の入会受付にしています。入会希望・相談は当アカウント or @sakaeruman DMまでご相談下さい! pic.twitter.com/DJmnCVbHJt
— 田舎チャレンジャーラボ(ICL)公式 (@ICL_INFO2020) August 19, 2020
「新型コロナウイルス」を言い訳にして活動を止めない。できることはきっとある。
と、いうことではじめた取り組みです。
1人1人の村人の人生ととにかく丁寧に向き合うため1ヶ月の募集人数は最大でも5名。2021年3月現在で約70名のメンバーがおり、地方で活動する事業主、移住希望者、大学生など多種多様な人が集まる村となっています。
また、活動スタート時に地方移住希望者だったメンバーがなんと10名以上地方移住を実現し、地域に溶け込みつつ活動を進めています。
「田舎に仕事がない」はウソ!個人事業主としてもお仕事を造りました…!
定住に不可欠なのはズバリ「仕事」。
まずは自分自身が島でもいくらでもお仕事は作れる、を証明して
若者の流出を食い止め、戻ってきたくなる島づくりをし、移住希望の方にお仕事を渡せるように引き続き頑張っていこうと思います。
2020年〜21年で頑張っていることは「集落の暮らしに紐づく1次産業的仕事」を成り立たせること。
- 沖家室のひじきを高級ひじきとして商品化したり
- 荒地を開墾して畑を開拓したり
- 鶏を飼育して畜産の可能性を考えたり
さて…耕作放棄地となった段々畑を借りました…!#さかえるファーム これから荒地を開墾して作ります。頑張るぞ! pic.twitter.com/zduNczUYL7
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) March 15, 2021
これから「うちの庭には二羽ニワトリがいます」って言えるようになりました! pic.twitter.com/lAOW5kvISC
— さかえる🏝ひじき漁師 (@sakaeruman) July 23, 2021
これからも精進して参ります。